2025.07.01

【西粟倉村】持続可能な地域経営を視察から学ぶ。地方創生を牽引するエーゼログループの取り組みについて

【西粟倉村】持続可能な地域経営を視察から学ぶ。地方創生を牽引するエーゼログループの取り組みについて

岡山県の山間にある人口1300人の西粟倉村。

株式会社エーゼログループは、そんなの小さな村に本社を構え、全国4つの拠点から日本の地方創生を牽引しています。

エーゼログループが目指しているのは"未来の里山"です。未来の里山とは、豊かな自然を前提として豊かな社会が築かれていて、その上に経済が成立しているという未来の地域社会の状態を指します。

では、エーゼログループは未来の里山の実現に向けて、どのような取組を行っているのでしょうか。今回はそんなエーゼログループの取り組みについてご紹介していきます。

⬇︎エーゼログループはの視察一覧はこちら

https://shisaly.com/recipients/343
 

 

エーゼログループ3つの領域

エーゼログループでは前述した"未来の里山"を実現するために、主に以下の3つの領域を中心に取り組んでいます。

○自然資本領域の取り組み

・西粟倉森の学校
エーゼログループは、自然環境を基盤とした事業を展開しています。その中心となるのが、森林資源を活用した木材事業"西粟倉森の学校"です。西粟倉森の学校では自社工場を有し、森林の適切な管理と木材の有効活用を進めており、地域の林業と連携しながら木材加工事業を展開しています。

・「森のいちご」プロジェクト
エーゼログループは農業分野においても独自のアプローチを取っています。その代表例が「森のいちご」プロジェクトです。この事業では、杉や桧の樹皮やおが粉を培土に使用し、さらに暖房機から排出される二酸化炭素を再利用することで、環境に配慮した循環型農業を実践しています。

・「森のうなぎ」事業
エーゼログループは水産業にも進出し「森のうなぎ」事業を展開しています。従来の養殖方法とは異なる持続可能な鰻の養殖を目指し、環境への負荷を抑えつつ地域ブランドとしての価値を高める取り組みを行っています。これにより、単なる水産業の枠を超え、地域の新たな特産品としての地位を確立しつつあります。

・「森のジビエ」事業
獣害対策と地域資源の有効活用を兼ねた「森のジビエ」事業も展開しています。近年話題になっている、鹿や猪による農作物被害。そんな獣害の対策として、エーゼログループはこれらの野生動物を食肉加工し、ジビエとして流通させることで、被害軽減と資源の有効活用を同時に実現しています。この事業は、地域の課題解決と新たな食文化の創出という二つの側面を持ち、持続可能な地域づくりに貢献しています。





 

○社会関係資本領域の取り組み

・錦江帖
エーゼログループは、地域社会との連携を深めるため、鹿児島県錦江町と協力し、町の挑戦を伝えるウェブサイトと紙冊子「錦江帖」を制作しました。このプロジェクトは、町内外の人々に錦江町の取り組みを知ってもらい、共に挑戦の輪に加わる仲間を募ることが目的です。紙冊子は町内全戸に配布され、ウェブサイトを通じて最新情報を発信しています。 

・BASE101%-NISHIAWAKURA-
BASE101%-NISHIAWAKURA-は、岡山県西粟倉村に位置する「可能性発掘基地」をテーマとしたセレクトショップやレストランのある複合施設です。ショップでは地域の食料品が購入できるほか、レストランでは自社で精肉した新鮮なジビエや、地元の新鮮な野菜をふんだんに使用したメニューを味わうことができます。


○経済資本領域の取り組み

・ローカルベンチャースクール
エーゼログループは、2015年に岡山県西粟倉村で「ローカルベンチャースクール」を開始しました。このプログラムは、地域での起業を目指す人々に対し、ビジネスプランの策定や実践的なスキルを提供するもので、地域の課題解決や資源活用をテーマとしています。2016年からは北海道厚真町にも展開し、地域ごとの特性に合わせた起業支援を行っています。

西粟倉村では、エーゼログループの取り組みにより、ベンチャー企業の数が大幅に増加しています。具体的な数値としては、人口約1,400人の村において、約50社のベンチャー企業が設立されました。これは、地域の活性化と持続可能な経済モデルの構築に大きく寄与しています。





 

これらの多角的な取り組みを通じて、エーゼログループは単なる環境保護にとどまらず、経済活動と結びつけることで持続可能な地域社会の構築を目指しています。

森林資源の活用から農業、水産業、獣害対策に至るまで、地域資源の価値を最大限に引き出しながら、新たな経済モデルを生み出すことに挑戦しているのが、エーゼログループの自然資本領域の事業の特徴です。

 

おわりに

このように、エーゼログループの取り組みは日本の地方創生を牽引している企業です。

そんなエーゼログループには年間1000人を超える方が視察研修に訪れています。日本を代表する大企業やベンチャー企業、まちづくりNPO、起業志望者、自治体など参加者はさまざまです。

視察マッチングプラットフォーム”Shisaly”にはエーゼログループの視察プランも掲載しています。

エーゼログループの取り組みについて学びたい方は是非お申込みください。

https://shisaly.com/recipients/343